オオカミヤローに捕らわれて
「オレのもの………ねぇ。ソレ、吹雪ちゃんはお前が思ってる事とは違う意味で受け取ってるかもだぜ?」


キッと真剣な目で告げる道。


道が何を言いたいのかサッパリ分からないオレって、バカだったのか?


違う意味ってなんだ?オレがした事は吹雪を困らす事だったのか?


オレはただ………アイツをずっと傍に置いときたくて……


守りたかっただけなのに―――――…


「とにかく…この事はお前自身が気づかないと、意味が無いんだよ。これ以上吹雪ちゃんの事振り回すのはやめろ」


そう言うと道は“用事あるから”と荷物をまとめ出した。
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