家族ごっこ

いつだって関心を見せなかった父親の涙と怒りの顔を初めてみた。


まぁ、今の僕にはどうだっていんだけどね。


「この家族構成は、初めてだったから新鮮で楽しかったよ。」


僕は、刃に付いた血を指で絡め取りながら一人で話す。


顔に付いていた血が乾いてきた。


「何を・・・言っているんだ。お前は・・・!?」


「え・・・?あぁ、何でもないよ。独り言さ。」


僕は父親に笑顔を見せた。


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