お見合い学園物語
「ニ‐ナそろそろ時間なんだけど…」

ニ‐ナは時計を確認し、
ベッドに座る。

「じゃあ〜、
簡単に説明する
この学園の食事は、
バイキングになります。

バイキングにならない日は特別メニューを
この学園で順番に料理を作る当番になります。
当番の知らせは、一週間前にわかりますので、
学園の生徒がそれぞれ一品出してもらう事に。

食事中に落ちたスプン、
箸など、
ニ‐ナが取り替えします、拾わないでいいです」

この学園の、
説明を一通り語る、
お手伝いロボのような妖精…。

「明日からは、自由行動して下さい、
各自イベントなどに、
参加の場合、
電子手帳をお使いください」

そう言うとニ‐ナは、棚の住み家を、
自分なりにコ‐ディネ‐ト始めた。

段ボールに
包装紙を貼りつけ、
花模様に、
折り紙で切り貼りつけるのはかわいい。

私は、ベッドにそのまんま横になる、
コツンっと何かが当たり、
見るとポケットから、
“ハ‐モニカ”が
抜け出していた。

「明日…持ち主を探さないと…」

私はハ‐モニカを、
机の上に置き、
“シャワー”を浴び、
ちょっと疲れたので寝ることにした。

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