永遠〜あなたに会えて幸せでした〜《実話》
辺りが明るくなった頃眩しさに目を覚ます。


『かずちゃん起きて!すっごいいい波だよ!起きて』

かずちゃんが目をこすりながら海を見た。


「オイチビ早くいくぞ!着替えろよ」


莉亜が起こさなかったらずっと寝ていたくせに・・・

かずちゃんは誰もいない海だから裸になりウェットに着替えた。


莉亜は車の中で着替えを始める。


外では莉亜のボードにもかずちゃんがワックスを塗ってくれていた。



「行くぞ!チビ?早くしろよ」


『ちょっと待って・・・』

かずちゃんは海に向かって走ってる・・・

あららぁ・・・

待ってもくれないんだから。


“波は待ってはくれない”が口癖な人だから莉亜の事も待っちゃくれないか・・・


莉亜もかずちゃんを追い掛けて沖へ向かう。


誰もいない海、朝日が登り始めた。


辺りが急に明るくなり、温かくなっていく。

二人は手を繋ぎながら波待ちする。

「おっチビこの波行けるぞ!行けぇ!」

そう言って莉亜の背中を押してくれた。

最高な波、テイクオフもうまくいって波に乗っていく・・・

一瞬時計が止まったみたいに乗っている時は無我夢中になる。
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