ショートストーリー
 

朝の光がこんなにも暖かいなんて知らなかった。

カーテンを思い切り開けて、部屋に優しい光を送り込む。




愛する旦那様はまだ夢の中。



あたしはその上に乗っかって、彼の耳に息を吹きかけた。


大好きなあなたの寝顔を見ていると、ついいじわるがしたくなっちゃうんだよね。





「うおっ!?」

びっくりして目を覚ますあなた。

「おはよう。」


「もうちょっと可愛らしい起こし方できないのかよー。」



ぶつぶつ文句を言いながら起きるあなたに、あたしは大満足だ。




「今日はせっかくの休みなんだから、どこかに連れて行ってよ。」

眠たい目をこすりながら歯磨きをするあなたを邪魔する。





「んー。
じゃあ、天気もいいし散歩でもするか。」
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