不完全な
ROSE
 部屋にローズのアロマを焚いた。

「いい匂いがする」

 彼は私を抱きしめて、キスをした。

 キスは前にもしたことがある。

 ソファーに連れていく彼の手を止めた。

「こっちがいい」

 私はベッドを指さした。

 彼は笑った。

「びっくりした?」

「まぁね。でも、いいんじゃない」

 ローズの香りが呼んだトキメキ。
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