甘い唐辛子


悪夢であってほしいと、何度願っただろう…
時間を戻してほしいと、何度思っただろう…

あの時、もっと自分が大人だったらと、何度悔やんだだろう…
もっと、親孝行してればと、何度悲しんだだろう…


――――――――――

数えきれない悲しみや苦しみ、憎しみを心にしまい、今まで生きてきた。

いつか復讐しようと誓い、自分を鍛える為に喧嘩を繰り返した。


何かと忙しい毎日だったが、母親を忘れる日は、1日も無かった。


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