【完】優しい君の存在。
ちっちゃな嘘


ちっちゃな嘘をついちゃった…。

本当はS高なんか行きたくもないし行けるはずも無いのに…。

S高は家からだって遠いのに。

やっぱり訂正しなきゃ!
そう思っていると、

「S高?! じゃあ俺の後輩になるのかな」

心なしかワクワクした表情の陸くん。

そんな楽しそうにしてる陸くんに嘘です。なんて言えるわけ無いよ…。


「そ、そうだねー。なれたらいいなぁ」


笑顔、ひきつってなかったかな?





こうしてちっちゃな嘘は訂正されないまま明日会う約束をして別れてしまった。


…どうしよう。
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