君という海に溺れる

溺れるほどの愛とともに





遠いあの日に出会った二人。


小さな世界の中でたった一つの海を見つけた。


降り積もっていた雨は知らぬ間に止んで。

かわりに大きな虹が浮かぶ。


その麓に隠された木漏れ日に揺れる宝物。

それは消えることのない微笑みの残像。



もうずっと昔から"君"という海に抱かれ、溺れるような愛を知りながら呼吸している。




< 268 / 296 >

この作品をシェア

pagetop