財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「やっぱり見えるじゃん。」


「えっ!どういうこと?説明して。」


「きみたちの生徒会長さんがあのビルの屋上から吊るされてるよ。」


玲は満面の笑みで言った。


さらに


「入っておいで、美利亜。盗み聞きはよくないぞ。」


そう言った。


嵐がドアを開けると困った顔の美利亜がいた。


そして


「ごめん、みんな。」


美利亜は両手を挙げ


「捕まった。」


そう言った。


美利亜が言い終わるのと同時に拳銃を持った圭が現れた。


「慎也、何してんだよ。お前も来い。」


「イヤだ。」


「ふーん。じゃあこの子がどうなってもいいんだ。」


圭は美利亜の後頭部に銃を突きつけた。


「ちっ。」


嵐は舌打ちすると


「このまま行かなかったら射つか。珍しく脅しだな。」
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