財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「任せて。」


水月は髪を留めていたピンを取ると鍵穴に刺してカチカチとやり始めた。


すぐにカチャッと音がした。


「楽勝。」


水月はドアを開けた。


そして真雷刀を持つと小声で


「行くよ、兄さん。」


そう言った。


「あぁ。」


2人は背中合わせで入った。


そしてすぐそばのドアを開けた。


「いたよ、赤ちゃん。」


水月は駆け寄って赤ちゃんを毛布でくるむと抱き上げた。


そして部屋を出ていこうとしたとき


「動くな。こいつがどうなってもいいのか?」


目の前に朔たちが現れた。


水玲の心臓にナイフを突き立てて。


「水月、言う通りにしろ。」


水月の耳元で聖夜は呟いた。


水月はうなずくと突然、窓から飛び降りた。
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