財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~
「あれ…?」


「どうやらきみは勘違いをしていたようだね。」


聖夜は不敵に笑った。


「ここのセキュリティは今、ぼくの支配下だ。ぼくが命令を出さない限り、ここのドアは開かない。」


聖夜は指をパチンと鳴らした。


「ぼくらは帰ることにするよ。」


なんと美利亜たちのいる部屋の窓が開き、ヘリコプターがやってきた。


聖夜はいつの間にか倒れていた美利亜を抱き上げ、1番にヘリコプターに乗り込むと他の5人が乗るのを手伝った。


「じゃあね。」


そう言ってヘリコプターは飛び去った。


実奈の視界からヘリコプターが消えるとドアが開き、朔が入ってきた。


そして状況を把握したのか舌打ちすると


「お前はお役御免だ。じゃあな。」


そう言って朔は部下を引き連れて去っていった。
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