溺れる唇

盛大に泣きじゃくった、翌朝。

目覚めた私は、見慣れない部屋で
朝の日射しを浴びていた。

「・・・まぶし・・・」

大きなベッドには、私だけ。

持ち主のいないベッドルームには、
斜めになった朝の光が差し込んでいた。

ふかふかしたラグに足先を下ろし、
重い頭を押さえながら立ち上がる。

細めに開けたドアから伺うと、
コンパクトなキッチンスペースから
水音がしていた。


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