溺れる唇

ズカズカと歩きだすと、PCを持った
芳賀くんが首を傾げていた。

「翔子先輩?」
「戻りましたっ」

言って、そのまま奥のロッカールームに
閉じこもる。


ここのロッカールームは男女兼用。

鍵はあるけど、ほとんど使わない。

元が倉庫だったのを改装したらしく、
女性に優しくはできていないのだ。

だから、この部屋は、
1人になりたい時には役に立たない。


「おい、沢田―」



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