幸せ家族計画


「……ふふ。そうね」

「少し待っててやろう?」

「うん。あの子の好きなハンバーグつくってあげよう」

「そうだな。買い物行かなくて大丈夫か?」

「そうね。ひき肉が足りないから。私行ってくるわ。
英治くんはここでサユが部屋から出てくるの待ってて?」

「わかった。気をつけて行けよ」


ようやく元気になった紗彩の後姿を見て、少し安心する。


さて。

紗彩にああ言ったものの、サトルの言葉はサユに伝えないとな。

こっそり静かにサユの部屋に近付き、そっと覗きこむ。


「あれ?」


そこには、サユの姿は無かった。


「どこに行った?」


軽い焦りを覚えながら、俺は辺りを見回した。




【fin.】



< 209 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop