幸せ家族計画
「なんだいなんだい。情けない顔して。
キズナちゃん泣いてんのかい?
ほら、貸してごらん」
手に持っていた袋を下に置いて、キズナを抱きかかえる。
そのまま体を揺らしてくれてるから、扉を大きく開けて中へ入ってもらった。
「離れて暮らしてる息子が、旅行土産を送ってくれたからおすそ分けと思ってさ」
紙袋を指差しながらそう呟く作田さん。
中を見ると『ちんすこう』とか『海ぶどう』とか入ってる。
沖縄かぁ。いいなぁ。
それを見ているうちに、ふとキズナが泣きやんでるのに気付く。
作田さんも上手なんだ。
私、お母さんなのに、どうしてキズナを寝かすのが下手なんだろう。
「凄いなぁ」
「なにが?」
作田さんは、ゆっくりとキズナをベッドに寝かす。
「作田さん、赤ちゃん寝かせるの上手なんですね。達雄……夫も上手なんです。
私何だか情けなくて。だって私一人の時はキズナ泣いてばっかりなんだもん」
一度弱音を吐きだすと、何だか一杯出て来ちゃう。
作田さんだってこんなこと聞かされても困るよなぁ。