幸せ家族計画


「濡れてるよ、英治くん」

「いいでしょ。どうせ汗かくし」

「んもう」

「性教育を実践するか、コウノトリを呼んじゃうか。……どっちがいい?」

「もう! 知らない」


いたずらな視線を投げる彼の鼻を軽くつまんでやったら、
何故だかとても嬉しそうに笑う。

その笑顔についついほだされて、
寝室に連れて行かれる私は、

やっぱり彼に溺れているのだろう。


【fin.】



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