【完】俺だけを愛して溺れろ。



「しかも、蒼空に敬語を使わない女の子、凜と凪くらいだよ?」



『それは、中島を尊敬してないからに決まってるじゃないですかぁー』



「おぉ、ズバズバ言うねぇー」



ゲラゲラと愉快げに笑う将生さんを中島が横目で睨む。



けど、その視線を全く気にしていない将生さんは話を続ける。



「てっきり、俺らのこと一年生だと勘違いしてると思ったよ」



『いやいや、中島も将生さんも二年生だということは分かっていますから。ネクタイの色で』



「あっ、そうなんだ。てか、“さん”付け良いねぇー」



『はい?』


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