【完】俺だけを愛して溺れろ。



……さて、そろそろパフェを食べよ。



あたしは生クリームをスプーンですくって、口の中へと運ばせる。



うーん。



実に至福の時だわ。



思わず顔が綻ぶ。



「お前って、ほんと美味しそうに食べるよな?」



『あのねー。美味しそうにじゃなくて、美味しいの!』



「はい、はい。そうですねぇー」



軽く受け流す洸太。



うん、何かイラッとしたよ?



優しく言葉を返すってこと、いい加減学んでほしいんだけど。



堪えられず、舌打ちをする、と。


< 118 / 357 >

この作品をシェア

pagetop