【完】俺だけを愛して溺れろ。

『ねぇ、中島は、』



「ん？」



『好きな人、いないの？』



どうやら、あたしは中島の度肝を抜いたらしい。



珍しく、中島が目を見開いて驚愕していた。



“もし、好きな人に勘違いされたら、中島は苦悩するでしょ？”



あたしは慌ててその言葉を呑む。



……え？



今日のあたし、どうした？



今まで、そんなこと気にしたこともなかったじゃん。



平生のあたしが、いつも考えていることは、