【完】俺だけを愛して溺れろ。
あたしは怒りに任せて、皿をテーブルの上に置く。
今晩の料理は、あたしが一番大っ好きなカルボナーラよ!
『どーぞ?中島さん』
「……なぁ、フォークは?手で食べろってか?」
『えぇ、是非ともそうして下さい』
「なら、そうさせていただくよ。勿論、凜も手で食べるんだろ?」
『は?』
「ほら、さっさと俺の隣に座りなよ」
中島は自分の脇を叩き、あたしを促して隣に座らせようとする。
もう、殺意っていうレベルじゃない。
中島の骨まで、この世から抹消してあげようか?
そう思いながら、中島を睨み付ける。