【完】俺だけを愛して溺れろ。

*Act.7




曖昧な関係が終わった次の日の今日。



いつも通りに過ごそうと思っていたのに、今日は朝から騒がしかった。



「りょうちんが入院した!」



あたしたちの担任である、小林涼介先生ことりょうちんが入院したらしい。



病状どころか、何の病気かさえ聞かされていないあたしたちは、その話題しか口にしていない。



そのおかげで、洞察力のある凪と洸太も頭の中はりょうちんのことだらけ。



勘付かれる心配がなくなったあたしは、ほっとため息をついた。



「ってことはさ?あたしたちの担任、誰になるんだろう」



凪は腕を組み、唸(うな)り始める。



< 204 / 357 >

この作品をシェア

pagetop