【完】俺だけを愛して溺れろ。
柔らかい笑みを浮かべた店員さんは、二個の香水を持ってレジの方へと向かう。
あたしもスタスタとレジへ向かうと、先に会計を済ませた洸太がさっきのやり取りを見ていたらしく、怪訝な顔をしてこちらを見据えていた。
「……お前、同じ香水二個も買うの?」
『え?うん、まぁ……』
「……」
無言のまま顔を顰める洸太。
どうしたんだろうと、首を傾げていると。
「……お客様?」
遠慮がちにあたしを呼んだので、慌てて店員さんの方に顔を向ける。