【完】俺だけを愛して溺れろ。



「分かった。分かったよ。好きなもの奢るから……」



『なら、豚の角煮が食べたい』



「……」



『勿論、今日ジャンボパフェ奢ってくれるんだよね?』



「お前、鬼女だな」



『やっぱ、“洸太”の角煮が、』



「凜、マジ天使!」



『でしょう?』



自慢げに白い歯を出しながら無理して笑う洸太。



あたしは、上品に『オホホホホッ』と笑った。


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