一緒に暮らそう
「ここいいかしら?」
 斜め向かいの席の前に古屋翔子が立っていた。
「あ、どうぞ、どうぞ」
 同僚の一人が答える。

 翔子はピンクベージュのノースリーブに、紺色のクロップドパンツを合わせている。トップスの襟ぐりからのぞく鎖骨がなまめかしい。むき出しの腕にコーチのストロートートを抱えている。

「古屋さん。今夜は一段と色っぽいよな」
 隣に座っている同僚が新多に耳打ちをする。
 斜め向かいに座っている翔子はビールの飲みっぷりもいい。

 参加者がだいたいそろったところで乾杯の音頭が取られた。ビールジョッキをぶつけ合う音と歓声が辺りに響く。
< 160 / 203 >

この作品をシェア

pagetop