Clumsiness+2+



綺麗過ぎる顔は悲しそう切なそうに歪んで


大きなパッチリした目には止めどなく流れる美しい雫。



こんな状態でも綺麗だと思う俺はきっと光梨バカ。




「なんで来るの…!?」



まだ肩を掴んでいる俺の手を振り払って


俯きながら小さく、でも力強く言った。




「何でって…こんな暗い中で光梨を1人で帰らせるわけにはいかねーだろ…家まで送る」



「うん…。」




ずっと俺の方を見てくれなかった。






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