【完】君と流れ星を。
6限目、金曜最後の授業は数学。


この時間になると、そわそわしているのは私だけではない。

週末がすぐそこに来ているという期待感でクラスは少し落ち着かない。


肝心の空模様は……曇り。

でも私は夜には晴れる自信があった。

根拠はないけど、今までも大事な時には天気には恵まれてきたんだ。


それはお父さんとお母さんのおかげだって、そう私は思っている。


やっとのことで授業が終わって、いつものように千尋を見送ってからすぐに寮へ向かった。
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