【完】君と流れ星を。
何となく自分の手に触れ、その冷たさに驚く……っま、自業自得ですけどね。


「はい、これ」


私の横に座った先輩から手渡されたのはココアの缶。


「え?なんで……」


またクスっと笑われる。


「ここの真上、俺の教室」


は、恥ずかし……。

寝てるところを上から見られてたなんて、これはかなり恥ずかしい。



お礼を言いながら受け取ったココアは、温かくて優しい味がする。

海斗先輩は何も言わず、横で缶コーヒーを飲んでいた。
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