社長!好きです!
「お二人とも随分と副社長のこと、
気に掛けてるんですね。」


佐藤立が、私と笑美花に向かってそう言って、近くの椅子に座った。


「そう?

まっ、副社長って言っても、
大学の後輩だから由のことはみんなより良く知ってるし。

あ、佐藤くんもビール・・・」



笑美花は無難に話をそらそうとした。


が・・



「でも、久利生さんは違いますよね?」

「違うけど・・・。」


なんか嫌な感じ?


「あれって本当なんですか?」


なんとなく聞かれてることが分かるから・・・


何こいつ!

・・・って感じ。



「あれって?」


分からない振りして聞き返すと


「副社長と付き合ってるとか、
ええ、まあ、噂ですけど。」



お前は男だろ!

噂ばなしなんか興味持つんじゃない!





勝手にムカつきながら

ビールをグイッといっき飲み。


佐藤立、こいつは今年の新人男子一と密かに言われてる。

背はけっこう高い。

でも、顔は童顔でどっちかってゆ~と可愛い感じ。


で、


人なつっこくて、ちょっとムードメーカー的な存在?


イマドキっぽくなくて好感度高かったのに・・・


佐藤立・・・

まんまと騙されたわよ!


「あのねえ~、佐藤くんあなた・・・。」


言いかけたとき・・・


周りの視線が一斉に入り口の方に向き、

私も一緒にそっちを見た・・・




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