社長!好きです!
「あら?佐藤くんも副社長が気になるの?」
加崎の意味深な言い方・・・
「え?」
佐藤立は、驚いた顔をした。
持っていた箸が空中で止まったままだ。
「そうよね~、副社長ってカッコいいし・・・。」
加崎がニコニコして言い
ジィーっと佐藤立の横顔を見つめる。
「お、俺は違いますから!」
加崎の方を一瞬見て、慌てて正面向きなおり否定してる。
加崎と同類と思われたら、
何か身の危険を感じるでしょうね?
ちょっと面白くて二人のやり取りを聞いてた。
「いいのよ。
認めちゃいなさい。
自分に正直が一番よ。」
「だから、俺は、違いますって!」
ちょっと
佐藤立の椅子が横にずれた気がした。
やっぱり身の危険を感じてるようだ。
「佐藤くんって思ってた通り、
可愛いのね。」
「あ・・お、俺、仕事思い出しました。」
ほとんど食べずに
佐藤立は、逃げるようにして
席を立って行ってしまった。