社長!好きです!

「君のうちはどこだ?」

え?

「きみのうちはどこ?」


「繰り返さなくていい。
こっちが聞いてるんだ。」


「えっと・・・」


送ってくれるの?社長が?

まさか・・・


「ここから電車で帰れとは言わないよ。」


だって・・・言いそう


「あの・・・
ちょっと待って下さい。」



大事なことを思い出した。


携帯を出しさなえに電話


『和?どうしたの?』

「うん、連絡遅くなってごめんね。

今から帰るけど・・・

ご飯ある?」


そう
夕食のこと
食べそびれたから・・・



「うん!分かった!

じゃ真っ直ぐ帰るね。」


何も無かったらコンビニにでも寄ろうと思ってたけど

さなえはちゃんと作ってくれていた。


「一人暮らしじゃなかったのか?」

「私いつそんなこと言いました?」

「相手は誰だ。」


は?

なんで?


「従姉妹です。」

「本当か?」


社長の不機嫌な顔


「なんで嘘つかなきゃなんないんですか?」


そう言ってから・・

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