社長!好きです!
ここで怒り狂う訳にもいかない。


でも


拳を握った私



こんなやつ殴って

とっとと

会社なんか辞めてやる・・・


とか


心の中

だけ

拳をブンブンと振って



そんな私の気持ち
由が気づいた?



急に私の拳をそっと掴んで

押さえてって言うような仕草をして・・・



「悪いけど俺、経営者じゃないから。」

普通に由が社長に答えた。



「お前は副社長だぞ!

この会社の取締役の一人だ。

何を寝ぼけたことを言ってる。」



社長の視線は

私の拳を覆う由の手






その時



「寝ぼけてるのは社長と副社長のお二人じゃないんですか?」



いきなり何を?!



加崎がサラ~っと

とんでもないこと

言って・・・



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