社長!好きです!
社長室のドアが開いていて

そこに

腕組みして仁王立ちの社長がいた。



社長ってば

今の仁佐さんとの会話を聞いてたの?


「しゃ・・・社長」


なんて言えばいいか

言葉が出てこない


なんか・・・

その姿を目の前にしただけで

顔がまた火照ってきてしまった。



やだやだ・・・

これじゃあ

社長にバレバレ?


そんなドギマギしてる私に


社長も何も言わず

少しの間

沈黙があった。



先に沈黙を破ったのは社長で


「明日の会議の書類を頼むよ。」


「は・・はい。」


いつもなら

何かもっと他のこと言うはずの社長が

それだけで

そのまま行ってしまった。



なにも聞いてなかったとか?


だったら・・いいけど・・・

でも

行ってしまう社長の背中

に


一抹の不安―――


社長は

私の気持ちに気づいたら

どうするだろう?


え?

私の気持ち?


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