社長!好きです!
ビミョー?


振り向くと

「並木さん。」

が立ってた。



「ビミョーって何ですか?」


Aランチの見本にもう一度目をやり

どこがビミョーなのか

と考え


もしかして

メチャクチャ不味いとか?

と思い



並木さんを不審そうに見ると


違う違うと顔の前で手を横に振り

並木さんが


「不味いんじゃないよ。

ただ、今日の夕食に少しかぶるから
Bの方がいいかな~ってね。」

と言った。



「だったらかぶらないような
メニューにして下さいよ。」


私がそう言うと


「そうだよね~。考えとくよ。」

と並木さん


「考えとくよ・・って」


全くっ!

ど~して社員寮の人はこうも適当なのか?

と思いつつ


「ま、教えてくれたんだから

よしとするか・・・」



案外私も適当?




「Bランチお願いしま~す。」


中からこっちに向かって親指立てて見せる

並木さんに

私も同じく合図を返し笑った。



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