社長!好きです!

「加崎、もしかして、今向かってるとこって・・・社員寮?」


窓の外――――

どう考えてもこの道は

社員寮に続く道だ。



「そうよ。

和たちを送って行くところじゃない。」


「はい?」




『和たち』

って言った・・・よね?



「急に出張が入っちゃったのよね。

今日中に向こうに移動するから、
和にこの子を預かってもらうんじゃない。」


「は?」


そんなこと聞いてないし
承諾してないよ。


「ちょっ・・急に言われたって困るよ。」


「大丈夫だって。
留理は、本当にいい子だからあ。」


「いや・・・そうゆう問題じゃなくって・・」



分かってると思うけど


私が住んでるのは

あの社員寮なんですけど・・・



「他に頼める人いないのよ。

私たち親友でしょ?」


ミラー越しに加崎がウインクしてきた。


ゲッ・・


「親友じゃなくって
ただの同期です。」


「いやあね、和ったら。

大丈夫、男と女の間にだってちゃんと
友情は成り立つんだから~。」


はい?

男と女?

男なんだかどうだか・・・




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