社長!好きです!
翌朝―――――


「な・ご・み」


誰かの呼ぶ声


誰?

眠いんですけど・・・


目が開かない。


「な・ご・み」

まだ呼んでる。


昨夜は夜中に留理に『なごみママ~おトイレ~!』って起こされた。


そのせいか?今ものすごく眠い。


「う~~ん・・寝かせて・・・」


そんなこと言いながら寝返りを打ち

眠いまぶたを開けると・・・



うん?

えっ!?


ギョッ!



目の前に顔

加崎の顔!


「加崎!」


ビックリして目がパッチリ覚めた。


「な・・なにしてるのよ。」


思わず自分を守るように両腕を体の前で交差させる私


それを見て

「なにもしてないわよ。まだね。」

呆れたように言い放つ加崎



でも、最後の言葉聞き逃さなかった私


「ま、まだねって・・・」


「うん、あんまり和の寝顔が無邪気で思わずチューしそうになったけど?」



ち・・・チューだとぉ!?



思わず自分の口を両手で隠すと

「だからぁ、まだしてないってば!」


ま・・まだしてないって

する気だったの?


なんだかちょっと変な危機感


慌ててベットから下り


「あ・・・」

ベットを確認


「あれ?留理は?」


いない

どこにも留理がいなかった。




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