社長!好きです!
「久利生さん、君は・・・」

社長の言おうしてることは分かってる。


だから

自分が攻撃される前に先手を打つことにした。


「社長は、朝帰りですか?」

嫌味のつもり。

「プライベートなことは、君に関係無いだろう?」

簡単に交わされた。

ええ、関係ないですとも。


「そうですね。お互いに」


私は、ツンと横を向いて

『こうなったら社長がどう思ったっていいわ。』

と思って


「加崎さん、行きましょう。」


そう言って、加崎の腕に親しそうに手を掛けて

社長の前を通り過ぎようとした


のだが


次の瞬間



私の手から滑り落ちた物



落として


「あ・・」


と気付いて


振り返って


拾おうとして



「なんだこれは?」


先に社長がそれを拾い上げた。


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