社長!好きです!
「私と由は、いとこなんだ。」


副社長は、副社長室に追いやられ

私と佐久良さんは二人会議室にいた。


「いとこ?」

ってことは・・親戚だよね?

当然社長もいとこだし・・・

会長からすると姪っ子?

佐久良さんって・・・お嬢様なんじゃ?



「うちの父親が由たちの死んだ母親の弟なんだ。」


ふう~ん


そうなんだ。


え?死んだ母親?



「由のやつ昔から自分勝手で我がままなんだ。
生まれてすぐに母親無くして、父親・・
うちの会社の会長ね、に甘やかされて育てられたから。」


ふう~ん


どおりでね。


知らないことがいっぱい知れた。



副社長と佐久良さんの間に何かある

と思ったけどまさかいとこだったとは・・・


社内の上の方の人ぐらいしか

その事実を知らないらしい。



「ごめんね。誤解して変なこと言っちゃって。」


佐久良さんって思ってたより気さくだった。


「加崎さんとは、絶対にあり得ないって。」

「だよね。
やっぱり、加崎さんって・・・」

「私も思うんだよね。」

「やっぱり?」


みんな同じこと感じてるらしかった。


「見た目はいいのにね。」


それも感じてるらしかった。


「もったいないよね~。」


意気投合ってやつ?



最後には


「笑美花でいいよ。

私も和って呼ぶし。」



こうして意気投合ついでに

帰りに二人で飲みに行くことになった

のだが・・・



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