あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
2月……

外の空気は冷たいとわかっているけど、窓を開けて、私は読書を楽しんでいた

冷たい風が私の頬を撫でていく

校庭が近い窓の下からは、体育会系の部活の声が飛び込んでくる

ランニングの掛け声

ボールを打つ音

笛の音

全ては私のいる世界とは別次元に起きているみたいに、よそよそしく私の耳に飛び込んで来ていた

運動神経、悪いから…

手に持っている文庫本から、目を離すと、誰もいない保健室で苦笑した
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