あたしとあいつの恋事情
第一章

恋事情①



「冬弥(トウヤ)ー、またしてね」


「ああ、俺がしたい時にな」


……何話してるんだよ。


移動授業のため、教材を持って教室を移動していたらいきなり女子がやってきて冬弥の腕に自分の腕を絡み合わせ、今の話をしてきた。


隣にあたしがいるんですけど。


もっと気遣って欲しい。


見せつけるかのように大きな胸を腕に押し付けている所がイラッとする。


いいよね、スタイルに困っていない人間はそう言う事が出来て。


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