Welcome to the world
さあ、今日もこの部屋のチャイムが鳴らされる。客は、綺麗な茶髪を長く伸ばした女性。客を笑顔で迎える事から、僕の仕事は始まる。
「こんにちは。扉屋にお尋ねですか?」
おずおずと頷く女性を鈴の向かいに案内する。鈴は無機質な声で語る。

「やあ、扉屋へようこそ。
ああ、名乗る必要はない。生憎興味が無いのでな。」

「さて、君はどんな世界をご所望かな?」

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