世界が逆転した日
今日、現実を突き付けられたんだ。

信じたくなかった現実を。

お前の居場所はもうここにはない、って言われた気がしたんだ。


誰でもいいから、誰かにすがりたかったんだ。



俺にはもう、明宏しかいない。

明宏に見捨てられたら、もう俺はおしまいだ。




明宏は、いいやつだし。

このままここで明宏と一緒に暮らしていくのも、
悪くないのかもしれない。




明宏の腕の中でそんなことを考えながら、俺は眠りについた。


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