世界が逆転した日
「もう1人の俺は今頃元の世界に戻って安心してるかな。
もう1人の俺、びっくりしてなかった?
朝、目覚めたらバンドの後輩の明宏の家で。」
「いえ、いつも通りでしたよ。
彼はパラレルワールドにいたという記憶ないんじゃないですか?
今のあっちゃんと記憶を共有している状態で。
俺は入れ替わったことにさえ気づきませんでした。
言われてみれば、あの日から少し違っていたかもしれませんが...。
それは、あんなことがあった次の日だからだと思っていたから...。」
それから明宏は俺に今までのことを話してくれた。
こっちの世界では、俺が最後にいた日から1ヵ月たっていたということ。
時間の流れかたは違うみたいだ。
記憶を共有しているというのは、どういう状態かということも教えてくれた。
記憶を共有...、つまり、もう1人の俺は記憶喪失で自分の生きてきた人生の記憶を失って、
俺の記憶が混ざっている状態だということらしい。
だから、何一つ違和感なく「俺」として明宏と過ごしていたんだ。
そのうち思い出すかもしれないと言っていたけど。
もう1人の俺、びっくりしてなかった?
朝、目覚めたらバンドの後輩の明宏の家で。」
「いえ、いつも通りでしたよ。
彼はパラレルワールドにいたという記憶ないんじゃないですか?
今のあっちゃんと記憶を共有している状態で。
俺は入れ替わったことにさえ気づきませんでした。
言われてみれば、あの日から少し違っていたかもしれませんが...。
それは、あんなことがあった次の日だからだと思っていたから...。」
それから明宏は俺に今までのことを話してくれた。
こっちの世界では、俺が最後にいた日から1ヵ月たっていたということ。
時間の流れかたは違うみたいだ。
記憶を共有しているというのは、どういう状態かということも教えてくれた。
記憶を共有...、つまり、もう1人の俺は記憶喪失で自分の生きてきた人生の記憶を失って、
俺の記憶が混ざっている状態だということらしい。
だから、何一つ違和感なく「俺」として明宏と過ごしていたんだ。
そのうち思い出すかもしれないと言っていたけど。