愛するということ
「そっか・・・。俺は、瞬も隼人も大事な家族だ。だから、2人を認めることはできない。人に言えないような、後ろめたい思いを、お前たちにさせるわけにはいかない。」


「・・・うん」


「諦めろ。忘れるんだ」

拓馬の言葉がズシンと響く。



分かってる、望んではいけないコト。
隼人は兄で、私は妹って事実に、目を背けても変わらないコトも。



でも、気付かなければ良かったとは、思いたくない。
だって、隼人も私を好きだと言ってくれたから。






「拓馬、隼人との未来は諦めるけど、この気持ちは忘れたくない」

きっぱりと言った私に「そうか」と一層悲しい顔をした拓馬
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