愛するということ
「うん、いるよ。どうしたの」


動揺は悟られていないだろうか。次の言葉を待つ。



「入っていい?」


「・・・」




顔を見られていない状況なら、動揺が伝わらないようにできるけど、瞬の姿を目の前にすると、隠し通す自身はなかった




「隼人?ちょっとだけ話ししたい」





「・・・ああ」

ドアに背を向ける格好で、窓の外を見ながら返事をすると、すぐにドアが開いた。

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