【完】愛の価値
ガチャ…
ゆっくりと部屋のドアが開いた。
「ぇ…伊月!」
「シーッ!!姉貴に気づかれる。」
伊月は人差し指を口につけて私に近寄る。
「伊月ー会いたかった!」
「俺もだよ。本当にごめんな?」
「ん?」
「姉貴…あいつは強引だから何言っても聞かねぇんだよ。」
「あ…うん…」
「何か言われたら遠慮なく全部俺に言え。約束な?」
「う…うん!///」
私たちは小指を結びつけてにっこり微笑んだ。