【完】愛の価値



私はそれから学校を由綺とサボり、家に帰った。


「あら?サボったの?」


家にいた伊月の姉が私に訪ねる。


「はい…」


「まぁ…サボるなんて…親の教育が悪いのね。」


「っ…」



「こんな人が伊月の彼女だなんて何という恥さらしなのかしら。」



私はその言葉を聞いてギュッと拳に力を入れる。



「あ、伊月のお姉さん…今までありがとうございました。」


「あら、出ていくの?」


「はい…」


「じゃぁ伊月と別れたのね?」


「それはまだ…」


「別れたのね!!まぁよかったわ。柚樹を私の義妹にできるわ。」


「じゃぁこれを受け取りなさい。」



え…?




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