恋人未満の君へ、


『見えない…何時?』

「8時。あと30分でホームルーム。」

がばっと布団を開けてベットから降りる。

「んで起こしてくんなかったの!?」

『起こした。逆になんで起きねんだよ。』

はぁーっ。ため息が聞こえる。

『家の前で待ってる、早く来い。』

「ほーはい。」

了解、歯磨き中でうまく言えなかった。
でも多分分かってる。
10年間一緒だもん。

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