いとしさの中で

予感 その2

そんな、調子のいい酔っぱらいをネタに盛り上がっていると、彼の友人が現れた。



"おう、おう、
オマエ、何女の子と盛り上がっちゃってんの~?!"

目鼻立ちのくっきりした、背の高いモデル風な男。
おまけに、オシャレ。




"カッコイイ友達ってこの人でしょ~?!"


思わず問いかける私達。




"いや~、コイツもそうだけどね~。
これから続々来るぜ~。


惚れんなよ~、


オレに~"




ウケる。


まだ言ってるよ 笑。





そんな流れで1人加わり、4人で飲み始めた。


すごく珍しかった。

私と親友の美夏(みなつ)は毎週のようにクラブに行っていたけれど、ナンパは完全にシャットアウトしていた。


クラブでナンパをするヤツなんて、と見下していた。


音楽が好きでクラブに通っていた私達は、音楽を聞かずにただただナンパ目的でクラブにいる奴らは受け入れられなかった。





なのに今回は、軽く話すどころか、クラブの中なのにも関わらず、座って話しちゃったりしている。




きっとね、可愛かったんだろうな。
酔っぱらいが。。。

母性本能をくすぐられてしまったのかもしれない。。。


今までと違うのは、明らかに拒否反応はなく、ただ純粋に、楽しい夜を過ごせる気がしたこと。

この場限りで楽しむには、最高のキャラクターだった。


ノリが良く、飲みっぷりもいい。
そして音楽にも詳しかった。


いいクラブ友達見っけ♪





そんなノリで楽しんでいた私達の前に、数人の男達が現れた。



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