電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
でも、どうして?
―――――。まさか、デンタにあることが知っていた人物?
あれは‘家族’しか知らないはずなのに。



「まさか、ここに電界が使えたなんて……。」
私、美希は言った。そう、昔の日記をお父さんから電界でも見れるようにしていたのだ。
でも、私は見ていたわけではない。ただ、日記を持ち歩くのは抵抗がいる。
確か、この中に変な内容もあったような。そうそう。私は日記のページをめくった。
『すずらん神社でトビラを見たんだ。黒かったよ。』
トビラってなんだろう。私は天井を見上げていた。でも、鈴蘭神社は壊されていた。もう、中にも入れない。私はこの部屋をよくみた。「叔母の部屋だ!」今気づいた。どうして今まで気付かなかったんだろう?叔母と電界にどんな共通点があったのだろう?私がまだ生まれてから直ぐにコックリ……。
< 79 / 209 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop